藤沢 人物風土記
公開日:2026.05.29
開館10周年を迎えた「ふじさわ宿交流館」で館長を務める 市川 雅之さん 鵠沼海岸在住 63歳
郷土を愛し、次世代へ紡ぐ
○…観光協会の委託を受け、藤沢の文化や歴史の魅力を伝え続けている。ゴールデンウィークに8日間実施した節目を祝うイベントでは、芸術家の講演会やお笑い芸人のライブ、音楽家のコンサートなど大人から子どもまで楽しめる催しを企画。多くの来場者でにぎわいを見せ、記念事業は盛大に幕を閉じた。
○…長髪にひげをたくわえ、湘南の海に溶け込むいで立ち。中学で雑誌「ポパイ」と出合い、ファッションや音楽、サーフィンの虜になった。生まれ育ったのは野山に囲まれた六会。「大庭城を守っていた石川六人衆がルーツだと父から聞かされた影響で、郷土愛は人一倍強かったのかも」。大学の卒論で扱った藤沢宿。今ではまちづくりに携わり「失われつつある昔の面影を蘇らせて、訪れる人々に魅力を伝えたい」と情熱的だ。
○…地元に関わる仕事を志望し、市役所に就職した。高校時代の熱血な恩師やドラマなどの影響で社会教育や生涯学習に関心をもち、地元の先輩たちと地域への還元を模索。「意見がぶつかりあって大変だったけれど、熱意は皆同じだった」と振り返る。定年後は、縁あって館長に就任。自身が主体となって事業の企画からホームページの更新までを行う立場で苦労もあるが「刺激的で楽しい」と表情は明るい。
○…60年代の米国にみられるカウンターカルチャーに惹かれ、中でもサーフィンへの熱は特に強い。「公務員がサーフィンをするのではなく、サーファーが公務員なのさ」とほほ笑む。一方で普段は浮世絵に囲まれた日常を送る。「まちの中心地として形成された藤沢宿をたくさんの人に知ってもらうために今後も活動を続け、次の世代につないでいきたい」と期待感をにじませた。
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