藤沢 人物風土記
公開日:2024.01.12
昨年、ブラジルで開かれたサーフィンの世界選手権(11/24〜12/4)に自身として初出場を果たした
登坂 祐妃(とさか ゆうひ)さん
片瀬海岸在住 15歳
夢の頂へ一歩ずつ
○...緊張で足が震えた。異国の景色、初めての海、屈強な選手たち。だが同時に湧き上がってきたのはこの場で全力を尽くしたいという闘争心だった。「自分のサーフィンをやるんだ」。個人としては37位の成績ながら日本団体銅メダルの獲得に貢献。課題も残ったが、初の国際試合で確かな手応えを得た。目指すは世界の頂点、国際大会はその第一歩だ。
○...両親の影響で5歳のときにボードを抱え、海に出た。みるみる頭角を現す...のは少し先。「最初は嫌で仕方なかった」と苦笑い。父の誘いでたまに嗜む程度だったが、小学校4年生のときに向き合い方が変わった。「ちょうどがんばるものが欲しくて」。己を示す何かを考えたとき、身近にあるのがサーフィンだった。波に乗れた時の爽快感、練習した技が決まった達成感、次第に競技の魅力にのめり込み、気付けばかけがえのないアイデンティティーになっていた。
○...本格的に打ち込むようになってほどなく、コロナ禍が直撃。大会は減った一方、練習に没頭できる時間が増えた。中学生になると大会で上位入賞を果たすようになり、昨春はジュニアオープンでアマチュアとしては首位の成績で世界戦の切符を獲得。国内大会では優勝、準優勝を重ね、同世代では確かな存在感を示すまで成長した。
○...波間にたゆたう時間、仲間との語らい、夕焼けの息をのむような美しさ。サーフィンを取り巻く環境その全てが愛おしい。この道で行けるところまで行こう―。そう決めている。目指すは4年後のロス五輪。青写真に描くのは、表彰台で胸に金色を輝かせる20歳の自分だ。「必ず五輪に出てメダルを取りたい」。いざ有言実行へ。一歩一歩、夢に近づいていく未完の大器がほほ笑んだ。
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