B3リーグ「湘南ユナイテッドBC」のヘッドコーチを務める 堀田 剛司さん 天神町在住 46歳
「パッション」で駆ける頂
○…藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動するプロバスケチームの手綱を握る。プレーオフに初進出し、8強入りを果たした昨季を振り返り、「基礎は築けた」と手応えを感じる。今シーズンは現時点で勝率5割。「失点の少なさが強み。速攻も増えた。得点につなげていければ」と更なる高みを目指す。
○…横浜市港北区で生まれ育った。サッカー少年だったが、長身を生かそうと、中学入学を機にバスケ部へ。3年生で身長は190cmを超え、競技にものめりこんだ。高校は漫画『スラムダンク』に登場する強豪校のモデルとされる湘南工科大附属に進学した。並み居る敵を相手に戦い、全国3位に貢献。U―18にも選抜された。日本体育大へと進み、当時日本初のプロチームとして話題をさらった新潟アルビレックスBBに魅力を感じ、ここで勝負の世界に身を置くことを決めた。
○…3Pシュートを武器に、2年目からレギュラーとして活躍。「ホッティー」の愛称で親しまれた。5回の移籍を経験する中で、半月板のけがに悩まされ、為す術なくベンチを温める期間もあったが、横浜ビー・コルセアーズ時代にチャンスを手繰り寄せ、見事優勝。「努力が報われた」と述懐する。有終の美を飾り、現役引退後は指導者の道へ。「選手ファースト」を心掛け、相手の話を聞くことに徹する。
○…23歳で結婚。立川市に家族を残し、今は単身赴任中だ。「地域あってのチーム」としのぎを削る舞台裏で、子どもたちにバスケを教えたり、駅前で選手たちと試合告知のビラを配ったり、慌ただしい日々を送る。たまに足を運ぶ日帰り温泉で息抜き。満員の会場でファンが沸く。そんな未来を思い描きながら。スローガン「パッション」を胸に挑戦は続く。
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