動画配信する全国「農Tuber」で関東甲信越ブロックを担当する 亀井 尋仁(ひろひと)さん 菖蒲沢在住 30歳
「美味しい」の反応が原動力
○…始めたきっかけは「おもしろそうだったから」。全国農協青年組織協議会が手掛ける動画配信チャンネルで「農Tuber」の一人として、農業の魅力を発信する。若い就農者の代表として、「現場のリアルを伝えていきたい」と意欲を燃やす。家族で和気あいあいと作業する姿は、農業の楽しさ、作物に対する愛情にあふれる。背景を知ることで「美味しく、大切に食べてもらえたら」。その眼差しに曇りはない。
○…SNSを活用し、農作業の現場を発信することは自身でも行っていた。「身近な地域の人に、自分の作物を直接選んでもらいたい」。消費地が隣接する都市近郊農業だからこそ、住民に知ってもらえれば自慢の野菜を気軽に届けることができる。知ってもらうことの重要性を肌身に感じ育った30歳だからこその戦略だ。
○…祖父から始まる農園の跡を継ぐことは小学生の時に決めていた。それは「就職難の報道を見て、外で仕事するのは大変だと思った」とやや消極的な理由から。農業高校卒業後就農したが、経営の難しさ、作業の厳しさに直面。現在、経営は情報発信、直売の強化などを行い奮闘中。大変さはやりがいで克服。野菜嫌いの甥たちが、自分の作ったブロッコリーを「美味しい」とたくさん食べてくれた。反応をもらえることのうれしさに気づいた。食べた人の好反応は「原動力」と笑みをこぼす。
○…JA青壮年部に加入したのは、野球大会に助っ人参加したことがきっかけ。現在は県の役員として、多くの農家と交流し、刺激を受ける。時刻表を読みながらお酒を飲むことが趣味の一つ。「将来は農園直営レストランを開いて、食べている人を直接見たい」と力強く語った。
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