藤沢 文化
公開日:2026.05.04
40年越し、謎のウツボ命名 えのすいで生体展示も
新江ノ島水族館(片瀬海岸)は先月24日、1980年代から相模湾で目撃されながらも正体不明とされてきたウツボ科魚類2種について、精査の結果、新種であることが判明したと発表した。生命の星・地球博物館(小田原市)などと共同で論文を発表し、2種を命名した。
新種として記載されたのは、顎に白い斑紋を持ち、江の島沖で採集された「アワウツボ」と、茶色の身体と目の周りの黒い縁取りが特徴の「サガミウツボ」の2種。いずれもアラシウツボ属として記載され、同属の新種記載は73年ぶり。
解明の転機となったのは2021年、アナゴ筒漁を操業する漁師から同館に寄せられた一本の連絡。混獲された個体が、80年代から相模湾で存在が知られながらも、名前の付いていなかった未記載種の特徴と一致した。これを機に、別の未記載種とともに、本格的な調査を開始。約40年越しに新種として定義された。
同館では先月25日から、ウェルカムラウンジで2種の標本展示に加え、館内相模湾ゾーンではアワウツボの生体展示も開始した。
同館の担当者は「研究報告と生体展示を同時に取り組むことで、多くの人に海の環境を知るきっかけにしてもらえたら。これからも海の状況に目を光らせ続け飼育や調査に取り組む」と話している。
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