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藤沢 社会

公開日:2026.04.24

鵠沼小「くげさぽ」 多様性受け入れられる場に 保護者有志で校内サポート

  • あいさつ活動で使用するボードを掲げる内藤さん(左)らメンバー

    あいさつ活動で使用するボードを掲げる内藤さん(左)らメンバー

  • 昇降口に掲示した視覚表示

    昇降口に掲示した視覚表示

 人材不足による教職員の負担増が全国的な課題となる中、藤沢市内では独自の取り組みを進める団体もいる。鵠沼小学校の保護者有志で組織する「くげさぽ」は、教職員と連携しながら子どもたちが自然に多様性を受け入れられる校内環境づくりを支援するPTAサークルだ。活動開始から1年が経ち、支援の輪はゆるやかに広がっている。

 くげさぽは、鵠沼小に2児を通わせる内藤香奈さんが代表を務め、保護者6人で構成する。昨年2月ごろから本格的に始動し、校門付近でのあいさつや渡り廊下の飾りつけ、視覚情報に敏感な子どもにも伝わりやすい掲示物の作成などを軸に、校内の見守り活動を行っている。

 立ち上げのきっかけは、内藤さんが我が子を通じて感じた葛藤だった。次女が保育園に通っていた頃、特定の状況で話せなくなる「場面緘黙(かんもく)」の特性があると分かり、進学の前に「多人数が在籍する通常級で適応できるか」という不安に直面。しかし特別支援学級が設置されているのは、市内35校中23校(今年4月時点)。未設置校の支援が必要な児童は、そのまま通常級へ通うか、支援級のある他学区へ通学するかの二択を迫られるが、他学区への毎日の送迎は困難な場合も少なくない。

 一方で、通常級に通う長女の授業参観では、特性のある児童の対応に追われる教員の様子や「先生が忙しそうで、分からないことがあっても聞けない」と漏らす長女の姿を目の当たりにした。適切な環境で学んでほしいと願う親心と、それが叶わない現実的な制約。双方のジレンマを身をもって感じた内藤さんは「保護者として、子どもたちや先生のためにできることはないか」と模索。PTAサークルとしてきげさぽを発足した。

 保護者が校内でサポートすることに対し、当初学校側からは戸惑いの声もあったが、話し合いと地道な活動を重ね、信頼関係を構築していった。今では体育用具の修繕や畑の草むしりといった授業の下準備を頼まれることもあるという。

 「活動を通じ、先生の大変さが直接分かるようになった。子どもたちにとって地域に頼れる大人が増えるきっかけになれば」と内藤さん。今後も教職員と二人三脚で、より良い校内環境の創出を目指していく。

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