絵本『ロケット王子』の作者で湘南モノレールと初のコラボイベントを開催する まゆこさん 雪ノ下在住
「夢叶える楽しさ伝えたい」
○…宇宙を旅する幼い王子の冒険を描いた絵本『ロケット王子』の作者として12月15日、湘南モノレール(株)とのコラボレーションで初の親子対象イベントを開催する。当日はモノレール車内で絵本の読み聞かせや歌のワークショップ、駅でのライブなどが予定されている。「懸垂型の湘南モノレールは、空飛ぶ宇宙船のようだとずっと思っていたので、こうした企画が実現できてうれしい」
○…福岡県出身。小さい頃から絵を描くことに夢中で、高校時代には美術の全国大会に出品した油彩画が最優秀賞を受賞。大学ではCG制作を学び、デジタルアートの技術や感性も磨いた。卒業後は民間企業でイラストレーターなどを経験したほか、絵本制作も開始。様々なコンクールなどに応募してきた。
○…そんななか2012年に民間宇宙飛行士の山崎大地さんと出会ったことが転機となる。「これからは多くの人が、気軽に宇宙に行ける時代が来る」。山崎さんの言葉をきっかけに宇宙に強く惹かれるように。その思いを形にしたのが『ロケット王子』だった。13年に第1作をインターネットなどで販売したところ人気を博し、現在までにシリーズで7作目まで出版している。14年には宇宙をテーマにしたイラスト制作などを行う企業「ASTRAX STUDIO」を設立。月の土地約1200坪を「購入」したほか、成層圏を飛行する旅行にも申し込み済みなど、宇宙への熱はとどまるところを知らない。
○…会社の経営や一人娘の子育てに奮闘しながら次回作を準備中。「『ロケット王子』のテーマは『夢』。私もこの作品で幼い頃からの『絵本作家になる』という夢を叶えられた。これからも夢を持ち、それを実現する楽しさを伝えていきたい」