昨年の台風15号・19号の影響で、全面通行禁止が続いていたハイキングコースのうち「葛原岡・大仏コース」の葛原岡神社〜大仏区間が4月1日(水)から通行を再開する見込みであることを市が明らかにした。他コースでは「天園コース」の一部区間が6月頃の再開をめざしているが、「祇園山コース」は大規模ながけ崩れなどにより未だ復旧の目途は立っていない。
強い勢力のまま関東地方に上陸し、鎌倉に甚大な被害をもたらした2つの大型台風。市内に3つあるハイキングコース内では倒木や土砂崩れなどが多数発生したことから、鎌倉市は観光客らの安全を守るために全面通行禁止の措置を取った。
市は昨年12月の市議会定例会に、崩落対策や倒木などの処理費用として、約1千万円の補正予算を提案し可決された。その後は、土地の所有者を割り出し、許可を取るなどの準備を進めてきたほか、2月初旬には(株)斉藤建設(本社・扇ガ谷)に事業者が決定。倒木や土砂の撤去、傾いた手すりの補修などを施してきた。その結果、「葛原岡・大仏コース」全体の約7割にあたる葛原岡神社〜大仏区間を来月から通行再開できる見通しが立った。
また、同コース残りの浄智寺〜葛原岡神社区間、「天園コース」今泉台4丁目〜天園区間と今泉台6丁目公園〜覚園寺区間は、6月頃の再開を目指している。
「天園コース」の天園〜瑞泉寺区間は、2020年度以降の再開を目指しており、「費用は6月または9月の市議会定例会に補正予算として提出したい」としている。
残る「祇園山コース」については、民有地におけるがけ崩れがひどく、未だ復旧の目途が立っていないという。
侵入者、後を絶たず
昨年10月に全面ルート閉鎖措置を取った市は、コース入口に「全面通行止中」と記した看板などを設置し、観光客らに啓発。しかし、ロープを切って侵入する人などが後を絶たず、作業に支障をきたしているという。
市観光課担当者は「復旧が遅れるだけでなく、大変危険なので、通行禁止にご協力を」と話す。
ルート再開の詳細は鎌倉観光公式ガイドサイト【URL】https://www.trip-kamakura.com/article/6784.htmlで確認を。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|