国道134号の歩道と由比ヶ浜海岸の砂浜、公衆トイレをつなぐ常設スロープが3月末に完成した。誰もがマリンスポーツに親しむことができる「バリアフリービーチ」の実現を目指した取り組みの一環。
スロープが完成したのは、鎌倉海浜公園由比ガ浜地区そばで常設の公衆トイレが設置されている場所。県が約1400万円をかけて整備した。
由比ヶ浜海岸では海水浴場開設に合わせ、16年から鎌倉市と海の家事業者などからなる由比ガ浜茶亭組合が一部の海の家へのスロープ設置や水陸両用車椅子の貸し出しを行うなど、バリアフリー化を進めてきた。19年夏には同組合が約2千万円をかけ、全ての海の家につながる木製の道「ボードウォーク」を設置。さらに障害者サーフィンの世界女王・内田一音さんの「海外のようなスロープやマットが常設のビーチを実現させたい」という呼びかけに応じ、県が歩道から砂浜までのスロープや海へと続くマットの設置なども行った。
今夏も準備中
コロナ禍を受け、昨夏は開設を断念した市内海水浴場だが、今夏について県、市、組合では「開設に向けて準備を進めている」とする。由比ガ浜茶亭組合の増田元秀組合長は、スロープの完成を受けて「誰でも楽しめる海に、とバリアフリー化に取り組んできたのでうれしい。今年もボードウォーク設置に向けて準備中」と話した。
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