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公開日:2022.03.11

鎌倉の未来守る中高生
講習や動画で防災啓発

  • 昨夏には、鎌倉の街でごみ拾いをしながら、避難場所や危険箇所を探すゲーム形式のイベントも開催した

    昨夏には、鎌倉の街でごみ拾いをしながら、避難場所や危険箇所を探すゲーム形式のイベントも開催した


 東日本大震災から11年。若者の発想と視点で、鎌倉市の防災活動を進めている中高生がいる。昨年2月に中里海人(うみと)さん(高3)と橋本玄(はるか)さん(高1)が立ち上げた学生団体「玄海(げんかい)」だ。「防災=堅いというイメージを変えたい」「被災者の声もたくさん聞いた。震災を振り返るだけでなく、学んだことをこれからの鎌倉のためにつないでいけたら」と語る。



 2人は共に被災地のために活動する父に影響を受け、防災への関心を持ち、現地も訪れた。「小学4年の頃、震災から3年経つのにまだ被災地はがれきの山で、家の基礎しか残っていない光景に衝撃を受けた」と中里さん。橋本さんは「被災者から『自分の街は大丈夫なの?』と聞かれ、鎌倉でも防災をやらないとと思った」と振り返る。



防災士資格なども



 設立から1年が経ち、メンバーも中学2年生から高校3年生の17人に増えた。その多くが市内在住で、中には防災に役立つ資格の保有者もいる。



 橋本さんは昨年6月に防災士の試験に合格。広報などを担当する池田大和さん(高2)は、「元々海が好きで、人を助けることに憧れがあった」と無線従事者免許、上級救命や水難救助の資格を取得。「全員が防災に詳しいわけではなく、裏方が好きでサポートをがんばる人もいる。得意分野を生かしながら活動しています。他市の話を聞いていると、鎌倉は学生の活動を大人が応援してくれる街でもあるなと感じています」(橋本さん)



防災を楽しく学ぶ



 ごみ拾いをしながら避難場所や危険箇所を探すゲーム形式のイベントや、避難所ではない場所での自炊や救助を体験するアウトドア防災講習など、「楽しく防災を学んでほしい」という思いでユニークな企画を開催してきた。



 情報発信は、SNSを活用。YouTubeでは、津波発生から8分での避難チャレンジや市内の危険箇所調査の動画なども公開している。



 現在も町内会からの依頼で防災関連の動画制作、小学生が通う放課後かまくらっ子での「防災運動会」の開催など、複数の企画の準備で忙しい日々を送る。「受験やテストなどもあるので、それぞれのペースで『やってみたいこと』に挑戦中」と橋本さん。中里さんは大学進学で鎌倉を離れるが「担当の動画編集は離れていてもできる。オンラインで協力していきたい」と意欲的だ。



 玄海では、講習やイベントの依頼のほか、学生メンバーの入会も随時募っている。活動の詳細や問い合わせは、玄海のホームページ【URL】https://www.genkai-kamakura.org/へ。

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