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公開日:2026.06.12
鎌倉クラフトジン「露」 2年連続の最高金賞 浄智寺の井戸水使用
鎌倉五山第4位の浄智寺(山ノ内)の井戸水を使った蒸留酒、鎌倉クラフトジン「露(つゆ)」がこのほど、アジア最大級の蒸留酒品評会『東京ウイスキー&スピリッツコンペティション2026』の洋酒部門で、2年連続の最高金賞に輝いた。
「露」を手がけるのは、長谷で酒類販売業者「風雅」を運営する秋山栄二さん(64)。日帰り観光客が多く、夜の経済消費が伸び悩む鎌倉に「夜の街を活性化させる名物を作りたい」と、約2年間の試行錯誤を経て2023年から製造を開始した。
今年の洋酒部門には全体で594本がエントリーし、最高金賞に選ばれたのはわずか65本。そのうち「ジン」のカテゴリーにおいては、126本中わずか13本という狭き門だった。
秋山さんは「まさか今年も獲れるとは」と本音を漏らす。審査は、銘柄を一切隠して味と香りのみで行われる。「再び最高評価をいただけたことは、正当に実力が認められたということ。大きな自信になりました」と声を弾ませる。
味わいに宿る「禅の精神」
審査員からは「非常にバランスよくおいしい。清涼感と後味のスパイシーさが杯を進める」と絶賛された。さらに、多くの審査員が口にしたのが「まろやかさ」という言葉だ。
味わいの核となっているのが、浄智寺の地下水。江戸時代の文献にある「鎌倉十井」の一つ「甘露ノ井」と同じ水脈から汲み上げたものだ。水を汲む際は、親交のある朝比奈惠温(えおん)住職が立ち合い、ラベルに印字された「露」の文字も住職が直筆した。秋山さんは「まろやかさこそ、浄智寺の水によるもの。まさに禅の精神がこの一本に詰まっている」と語る。
市内の薪火料理アマルフィイや鎌倉ふくみ、鎌倉美学など10店舗を超える飲食店のほか、都内のホテルでも提供されている。また店頭では、風雅本社(長谷2の5の39、鎌倉清雅堂内)、紀ノ国屋鎌倉店、山田屋本店等で購入可能。価格は、500ミリリットル・7700円(税込)。
「結果を追い風にして、もっと広く『露』を知ってもらいたい。静けさのなかにたたずむ浄智寺の装いを思い浮かべながら、ゆっくりと味わってほしい」と秋山さん。「3年連続の獲得に向けて、さらに精進したい」と力強く結んだ。
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