県内市町村
生成AI 約6割が利用
本紙調査 「業務の時短に効果」
3月28日
「どうやって写真を送るの?」「まずはここを押して...」――。2月27日、大船町内会館で高齢者向けのスマートフォン教室が開かれた。教えているのは、大船小学校の6年生だ。「大船の街で誰もが幸せに暮らすためにはどうしたらいいのか」を探求する授業の一環で、他にもごみ拾いや花植えなど、児童たちは卒業を前に地域で実践をしている。
大船小の6年生約80人は、「総合的な学習の時間」の授業で自分たちの暮らす街について、さまざまな視点で学習を重ねてきた。今回は、地域で開いている高齢者のためのスマホ教室の講師役を6年生にもできないかという話が持ち上がり、大船地区社会福祉協議会と同地区自治町内会連合会らの協力で実現した。
スマホ教室では、高齢者1人に対し、スマホやタブレットに慣れている児童2〜3人が担当となり、それぞれの質問や悩みに回答していった。
参加した高齢者からは、「専門用語が分からなくて。インストールって何?」などの基礎的なことから、「LINEの『友だち』を追加するにはどうしたらいいの?」「お店のポイントを貯めるアプリを使いたい」といった実践的なことまで、幅広い質問が出た。
児童らは、実際に操作をして見せたり、自宅で確認できるように図や文章でメモをまとめたり、丁寧に対応していった。
参加者の74歳女性は、「聞きたいことを事前に用意してきた。とても分かりやすく教えてくれました」と笑顔を見せた。また、「今後もぜひやってほしい」という声もあがっていた。
講師を務めた児童は「アプリやストレージが何かを説明するのが意外と難しかった」と充実した表情で語っていた。
さらに、会場となった町内会館と学校との移動中に全員でごみ拾いを実施。スマホ教室と並行して児童の半数が会館前に飾る鉢植えづくりも行った。こちらでは高齢者から花の植え方を教わりながら作業を進めていた。
同校では3月にも地域活動を予定している。
![]() 花の植え方を教わる児童
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