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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2026.05.22

川崎臨港警察署長として指揮を執る 飛鳥井 功さん 川崎区在住 53歳

  • 飛鳥井 功さん (写真1)

「零封」の決意で安全守る

 ○…着任後まもなく、扇島で大型クレーンの解体中に作業員が転落死する痛ましい事故が発生した。「管内の大部分が工業地帯だけに、ひとたび事故が起きると大きな事故に発展する。そうしたリスクと隣り合わせの地域だと実感した」。注力のポイントに挙げるのが災害対策。臨海部にある2本の海底トンネルを念頭に「消防や海上保安庁との連携強化が欠かせない」と力を込める。

 ○…組織犯罪対策畑が長く、前任の犯罪収益対策ではオンラインカジノで儲ける犯罪組織の口座を凍結し、犯罪組織の資金源を断つ取り組みに携わった。「年単位で地道な捜査を積み重ねて検挙につなげた」。警務畑も長く2008年の秋葉原通り魔事件では、被害者支援室で遺族に寄り添った。「被害者や遺族にしか分からない感情というものが必ずある。そうした方々を悲しませる状況にしてはならないのが警察官としてのあるべき姿と再認識させられた」

 ○…着任時のあいさつでは、大きな事案が起きた際には縦割り主義にならず、一丸となって解決にあたるよう署員に説いた。川崎での赴任は、多摩署、麻生署に次いで3署目。異動を機に川崎区内での官舎暮らしとなったが、人生初の一人暮らし。テレビのコマーシャルの合間に腕立て伏せを行うなど「今までよりも規則正しい生活です」

 ○…小学校から野球に打ち込み、元横浜ベイスターズの投手川村丈夫氏は県立厚木高時代の同期。少年野球の監督経験もあり、日々の業務でも野球の場面に置き換えて署員に説明をすることも。では現在の状況は。「1回の表が始まったばかり。管内の状況を情報分析して把握し、対策を練り、これから点を取っていく段階ですね」。安全安心なまちづくりに貢献する「零封」が目標だ。

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