俳優として次のステップへ―。茅ヶ崎出身のミュージカル俳優・神田恭兵さん(33)が昨年デビュー10周年を迎え、意欲的に活動を続けている。生い立ちと俳優を志すまで、そして今後について、母校・浜須賀中学校で撮影を行い、思いを聞いた。
音楽表現を感じ取った少年時代
エレクトーン教室を開く母親の影響で、物心ついた時からマイケル・ジャクソンなどの音楽に触れ、ライブに連れられていた神田さん。「身体で音楽を感じて自由に表現していいんだと知った」
浜須賀小学校を経て浜須賀中学校では剣道部に所属。生徒会副会長も務め「人前に立つのが好きで、緊張感を楽しむようになった」と振り返る。音楽の授業で教諭から言われた「あなたの歌は伸びる可能性がある。しっかりやってみたら」という言葉が自身の可能性を信じるきっかけに。中3の頃には独学でファルセットを身に付けた。
パフォーマンスに目覚めたのは同じ頃。通っていた塾が主催する音楽フェスに、友人とバンドを組みボーカルとして出演。「高揚感があって表現する楽しさを覚えた」
ミュージカルに出会い道を志す
茅ケ崎北陵高校へ進み、妹が出演した「茅ヶ崎市民ミュージカル」を観劇したことがミュージカルとの出会い。その後、市民文化会館で公演された県民ミュージカルのコーラスに応募。「歌うだけかと思っていたら、演技もすることに。演じるのは素直に楽しく、俳優への憧れを抱いた」
進学した昭和音楽大学在学中に友人が主催する舞台に出演していたところを、現在所属する事務所の社長に見いだされた。迷いもあったが、父親の「25歳までは好きなことをやればいい」という言葉に背中を押されて卒業と同時に事務所に所属。
オーディションで「ミス・サイゴン」のトゥイ役に合格し熱演。これまでに「レ・ミゼラブル」への出演や「屋根の上のヴァイオリン弾き」でフョートカ役を務め、市村正親さんや神田沙也加さんと共演を果たすなど活躍の場を広げている。「人の心を動かせる表現者になるのが目標。きっかけをもらった地元・茅ヶ崎に、感謝の思いを還元したい」と語った。
4月15日(日)と22日(日)に都内でソロライブを開催。次回出演作は7月から始まる堂本光一さん主演ミュージカル「ナイツ・テイル―騎士物語―」。
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