「2021年成人のつどい」実行委員長を務める 三嶋 隆史さん みずき在住 20歳
オンリーワンになる
○…人々が物理的、心理的に離れてしまうコロナ禍。そんな時代だからこそ「ボーダーレス」を今年のテーマに掲げた。年始の感染拡大を受け、オンライン配信での開催となった2021年。実行委員13人を束ねる長として決然と式に臨む。
○…茅ヶ崎出身。幼い頃から数学が得意で、中学3年の頃には高校の範囲を終わらせていた。「論理を突き詰めていくと、揚げ足を取られても絶対に答えられるのが面白い」と笑顔。高専に推薦入学すると、未解決問題を解くような研究者を志すように。しかし、全国規模のイベントでは海外雑誌に論文を寄稿するような年下の存在が。数学をわかりやすく教える動画配信やブログを始めると、さらに進んだ先駆者にその道を阻まれた。
○…2度の挫折。「それでも自分にしかできないことで数学に貢献したい」。そんな時に考え付いたのが論文・記事共有アプリ「Mathlog(マスログ)」だった。きっかけは数学に関する論文や記事を手軽にアップロードできるサイトがなかったこと。これまでの数学・情報工学の知識、ブログ運営の経験を結集し、開発に約2年。昨年10月にバージョン1を公開し、利用者の意見を吸い上げながら更なる改良を続けている。「数学論理の解釈はそれぞれで違う。その違いを楽しめる場所にできたら」
○…春からは東工大へ進む。何よりのリフレッシュは、温泉旅行で気の置けない友人と将来の展望などを語り合うこと。友人から「ロケット開発に携わりたい」と相談されると、「エンジンを自作してみよう」とすぐに背中を押す。自身もアプリ開発の挑戦の中で否定的な意見を聞くこともあったが、周囲の人々の応援が力になった。「みんなの夢を応援できるような成人式にしたい」
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