2021年成人のつどい実行委員長を務めた三嶋隆史さん(20・みずき)が手がける数学論文・記事共有アプリ「M(マ)athlog(スログ)」のバージョン2が1月1日に公開され、数学研究の論壇で注目を集めている。
マスログは昨年10月にバージョン1が公開された、数学に関する論文や記事を手軽にアップロードできるサービス。従来、複雑な数式を投稿サイトに記述するには、複雑な手順が必要とされていたが、マスログはその変換をほぼ自動化。数学を愛する誰もが活発に意見交換できる場として、徐々に利用者を増やしてきた。
バージョン2では「閲覧者視点」を徹底。記事の執筆者にとって必要な機能を中心に備えていたバージョン1に比べて、より見やすくデザインを一新し、記事のランキング・トレンド機能が追加された。
また、それぞれの記事では参考文献を簡単に検索して添付することができ、参考文献の無い記事には添付を促すメッセージが表示される。極めつけは、サイト内の広告を参考文献等の数学関連書籍のみとし、”数学だけの空間”を実現させた。
結果、バージョン2の公開から約1カ月で月間5万PVを達成。三嶋さんは「ニッチな分野であり、かつ検索エンジンで上位に上がっていない現状では手応えのある数字」と話す。
マスログ内で完成予想から証明まで
リリース翌日の1月2日、証明されていない数学上のある「予想」を立てた記事が投稿された。トレンド機能で議論が発展し、ついに予想から証明まで達成された初の記事となった。
三嶋さんは「これこそ本当にやりたかったこと。多様な解釈が数学に彩りを与える。その学びを自由に共有できる空間をこれからも作っていきたい」と展望を語った。
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