茅ヶ崎版 掲載号:2021年7月16日号 エリアトップへ

藤沢・茅ヶ崎・鎌倉・寒川の3市1町の社労士が所属する県社会保険労務士会藤沢支部長に就任した 平沼 香菜子さん 藤沢市在住 48歳

掲載号:2021年7月16日号

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内と外で絆づくり

 ○…以前から打診はあった。女性リーダーが活躍する時代の潮流もある。だが、仕事と子育てを両立し、300人近い組織の長が務まるか。迷いを振り払う決め手になったのは、周囲からの後押し。「サポートするから、やってみたら」。そんな声に背中を押された。女性トップは、40年以上の歴史を持つ同支部でも2人目の抜擢だ。

 ○…温和な話しぶりが印象的。手を振りながら「私なんて全然」と語る仕草が謙虚な人柄を感じさせる。ただ、仕事に対する信念は確固だ。原点は非常勤職員として勤めていたハローワーク時代。「リーマンショック」に端を発する世界的不況で、大量の失業者が世にあふれ、勤め先でも保険の給付を求める怒号が飛び交った。印象的だったのは、そんな中で相談に訪れた経営者がこぼした言葉。「働いてもらいたいし雇用したい。でも仕事がないんだ」。経営者もまた苦しむ姿を見て、会社の継続を支える使命を胸に刻んだ。

 ○…支部の運営方針に「地域貢献と行政協力」をあげる一方、内部的な目標には会員同士の関係作りの場、役員組織のIT活用による作業分担などをあげる。浮かぶのはコロナ禍における内と外での「絆づくり」。支部が地域に必要とされ、組織としてより良くなるために―。そのための細やかな心配りがのぞく。

 ○…テレワークでの人事評価や雇用調整助成金の手続きなど、コロナ禍で社労士のニーズは一層高まっている。自らも「果てしない忙しさ」に見舞われる日々だ。家族とのまとまった余暇も、趣味のパン作りも、学生以来いずれ再開しようと思っているドラムもしばらくはお預けだが、「家族や先輩、多くの支えがあって今がある。恩返しの気持ちを込めて、全力で駆け抜けたい」。

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