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茅ヶ崎・寒川 スポーツ

公開日:2021.10.01

注目の若手スケーター・藤井雪凛さん
茅ヶ崎から世界を目指す

  • 「湘南」をイメージしたピンク色の髪が印象的

 今夏開催された「東京2020オリンピック」で、注目された競技の一つ「スケートボード」。迫力のあるライディングを武器に、世界大会等へも挑戦し、優勝を含めた好成績を残す注目のスケーターが茅ヶ崎にいる。その名は藤井雪凛(15)。スケボーを始めたきっかけや、10代のうちに叶えたい夢などを語ってもらった。



五輪代表監督「逸材」と注目



 スケートボード日本代表監督の西川隆さん(中海岸在住)を取材した際、次世代の注目選手として名前が挙がったのが藤井さんだった。



 練習姿を見てきた西川さんは、藤井さんのことを「男子さながらのダイナミックな滑りが特徴で、これから日本のみならず世界で活躍できる逸材」と表現する。



 世界最大の女子スケートボードの大会「エクスポージャー」のオンラインコンテスト(14歳以下の部)で昨年優勝、今年3月にムラサキパークかさま(茨城県)で行われた「KASAMA OPEN」でも優勝するなど、大躍進を遂げている。



 注目度が増したことは自覚している。「もっと頑張らないと」と真剣な眼差しをみせる。



アメリカへの留学も経験



 松浪小に通う4年の時、映画「ソウル・サーファー」を観てサーフィンを始めた。スクールにも通い、放課後は海に通う毎日。そんな生活を続ける中、小学6年で友人から「暇だからスケートパークでスケボーしよう」と誘われた。



 「乗り始めたら楽しくて」と、すぐに「ハマった」。海へ行く代わりに通ったのは、鵠沼海浜公園(藤沢市)にあるスケートパークで、ここは今でもメインの練習場になっている。



 技ができた時や友人らと称え合う時間が好きだと言う藤井さんが、スケートボードを「競技」として意識したのは中学1年の時。その年の秋に、同スケートパークに、国際レベルのパーク競技が可能な会場のコンビプールができたことが意識を変えた。



 国内外の大会に出場すれば、そのほとんどでメダルを獲得。アメリカへのスケボー留学も経験した。



おしゃれに滑るそれが私流



 この春から通信制の高校に通い、さらに練習時間を確保した。朝10時頃から夕方まで存分に自身のスケーティングと向き合っている。パーソナルジムに通い出してから、「さらに滑りが良くなった」とうれしそう。しかし、背筋が足りていないといい、筋トレにも励む毎日だ。



 スケボーのスキルはもちろん、ファッションやライフスタイル等すべてひっくるめたものが「自分のスタイルにつながる」と言う。お気に入りの洋服に身を包み、ピンク色の髪をなびかせダイナミックなエアを決める。「遊びもおしゃれも楽しみながら、世界を目指します」



10代のうちにX GAMESに



 エアトリック全般が得意だといい、「楽しいな〜と思いながら飛んでいる」と華やかな笑顔を見せる。今練習しているのは、ジャンプしながら空中で540度回転する「エアトリック540」。今年中に完璧にしたいと意気込む。



 目標は、トップ選手が集まる大会に出場すること。おしゃれに、それでいて迫力のあるスケーティングで魅了した先にオリンピックがあり、10代のうちに叶えたい夢の一つのX GAMESがある。「自分らしく、カッコ良く滑れるように練習を頑張ります」

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