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茅ヶ崎・寒川版 公開:2025年4月8日 エリアトップへ

意見広告・議会報告

意見広告 ワクチン接種について 茅ヶ崎医師会会長 高山 慶一郎

公開:2025年4月8日

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ワクチン接種について

子宮頸がんワクチンキャッチアップ接種

 子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種期間中に一回でも接種している女子について、キャッチアップ期間終了後も公費で3回の接種を完了できるように経過措置が設けられました。

 対象は、令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間に少なくとも1回以上子宮頸がんワクチンを接種している平成9年4月2日から平成21年4月1日までの間に生まれた女子で、該当する方は令和8年3月31日までの間、残りの回数分の接種を公費で受けることができます。

ワクチンの安全性

 SNSなどで、ワクチンに関する根拠のないデマが横行しています。ワクチンをうつかどうかは、もちろんご自身の判断ですが、ワクチンに関するデマを流布することでその判断を誤らせるようなことがあってはなりません。

 ワクチンの安全性は、研究の対象者を2つのグループにランダム(無作為)に分けて治療法などの効果を検証するランダム化比較試験で調査します。

 数多くの被験者を集め、ワクチンを接種するか、プラセボ(偽薬)を接種するかをランダム(無作為)に決めます。こうすればワクチン接種者グループとワクチン非接種者グループ(プラセボ(偽薬)接種者グループ)の違いは、「ワクチンをうったかどうか」だけになります。その二つのグループの有害事象の発生率や死亡率に差が出れば、それはワクチンによるものということになります。

 例えば新型コロナワクチンのランダム化比較試験では、重篤な有害事象の発生率は、ファイザーもモデルナもワクチン接種群とプラセボ接種群で有意な差はありませんでした=表参照。

 死亡例についても、プラセボをうった人、つまり、ワクチンをうたなかった人が数人亡くなっていますが、その割合はワクチンをうった人も変わりませんでした。

 日本では年間に数万人(研究によって3万人から9万人といわれます)が「心臓突然死」で亡くなっています。もし、ワクチンが原因で突然死が起こるならば、ランダム化試験で、プラセボをうった(ワクチンをうたなかった)人よりもワクチンをうった人の方が、有意に多く亡くなったはずですが、それは起きていません。死亡の発生は、ワクチンをうったかうたないかにかかわらず同じ割合で発生しており、厚生労働省も「治験の結果においてワクチン接種との因果関係が認められるデータはない」としています。

 ランダム化試験の結果から、突然死は、ワクチンをうった人にもワクチンをうたなかった人にも同じように起こる、つまりワクチンが原因で突然死が起きているわけではないということがわかります。

 例えば年間3万4000人が心臓突然死で亡くなっているならば、平均すると15分に1人が心臓突然死でなくなっていることになります。

 日本では新型コロナワクチンの接種率(2回目まで)は全体で80%、65歳以上の高齢者に限れば93%に達しました。これだけ多くの人がワクチンを接種していますので、ワクチン接種の直後に突然死が起きることも確率的にはあり得ます。しかし、それはワクチンが原因で起きたわけではありません。それは他の有害事象についても同じです。

 その上で、ワクチン接種は社会防衛上行われる重要な予防的措置であるため、極めて稀に不可避的に健康被害が起こりうるにもかかわらず、あえて実施するものであるため、健康被害を救済する措置がとられています。訴訟において因果関係を証明する場合よりも簡易・迅速に健康被害を救済することを目的に、「厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象とする」という方針で審査が行なわれます。健康被害認定された方がいることをもって、当該健康被害とワクチンとの因果関係が直ちに証明されたものではありません。

 さらに新型コロナウイルスのmRNAワクチンをうつと「シェディング」が起きるなどという荒唐無稽な話も流布されています。

 「シェディング」とは、新型コロナウイルスのmRNAワクチンをうった人からウイルスがにじみ出て、他人に感染させるということだそうです。

 新型コロナウイルスのmRNAワクチンは、新型コロナウイルスのタンパク質の一部の遺伝子情報(mRNA)を注射することで、体内で新型コロナウイルスのタンパク質の一部を作り、それに対する抗体が体内にできることで免疫を獲得するものです。体内で作られるのは、新型コロナウイルスのタンパク質の一部だけですので、新型コロナウイルスそのものが作られることはありません。mRNAワクチンをうつと「シェディング」なるものが起きることは、ありません。

 日本では、これまでも子宮頸がんワクチンに対する反対運動で子宮頸がんワクチンの接種が進まず、予防できるはずの子宮頸がんで亡くなる方が未だにいます。

 繰り返しますが、ワクチンをうつかどうかは、もちろんご自身の判断ですが、ワクチンに関するデマを流布することでその判断を誤らせるようなことがあってはなりません。

ワクチン接種について-画像2 ワクチン接種について-画像3

衆議院議員河野太郎事務所

茅ヶ崎市十間坂1-2-3

TEL:0467-86-2001

https://www.taro.org

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