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公開日:2026.06.05
茅ヶ崎市 環境保全へ電源開発と協定 研究所内ビオトープ活用
茅ヶ崎市と電源開発茅ヶ崎研究所は5月28日、「生物多様性保全のための協働に関する協定」を締結した。同研究所の敷地内にあるビオトープが環境省から「自然共生サイト」に認定されたことを契機としたもの。ビオトープでの市民向け観察会の開催や消滅が危惧される植物の受け入れなどを通じて、地域の自然環境の保全を目指す。
茅ヶ崎市役所に隣接する同研究所では、2003年に広さ約0・37ヘクタールのビオトープが整備された。
2年ほど前から、市職員として長く市内の動植物の調査や保護活動に携わってきた岸一弘さんらとともに、定期的な動植物の調査と保全活動を実施。昨年10月には、国の準絶滅危惧種にも指定されるワスレナグモが市内で初めて観察され、話題となった。最近の調査では環境の変化で生息数を減らしているニホンミツバチも見つかっているという。
また、茅ヶ崎市の自然環境評価調査の指標種となっているチガヤやアゼスゲなどの植物も含め、これまでに162種を確認している。
こうした活動が認められ、今年3月にこのビオトープは企業や自治体、NPOなどが管理する土地の中から、豊かな生態系が守られている場所を国が認定する「自然共生サイト」に認定された。
今回の協定はこの認定を契機として、市と同社の間で取り組みをより進めるために決まったもの。市が同様の協定を民間企業と結ぶのは初めてという。
最近では、消滅が危惧される植物をビオトープで受け入れる取り組みも行っており、浜之郷の宅地開発の現場から「救出」されたワレモコウが移植され、無事に根づいたという。また、秋には市民向けのビオトープ見学会を予定している。
茅ヶ崎市役所で行われた締結式で佐藤光市長は「これだけ都心部に近い場所で、長い間自然環境を守ってきたことに心から感謝している。今後は取り組みを市民、特に若い世代に知ってもらうことが大切」と話し、同研究所の長谷川登所長は「地道な取り組みが協定という実を結び、非常に感慨深い。これからも市と連携しながら、地域の生物多様性の保護に貢献していきたい」と抱負を語った。
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