バレーボールのクラブカップ全国大会出場を決めた寒川ACEのキャプテンを務める 関 達也さん 寒川町小谷在住 31歳
エースのパパが狙う
○…過去、全国ベスト8まで上り詰めた強豪の主将として「次こそベスト4に」と口元を引き締めた。9人制バレーは6人制よりもコート内の選手の行動域が広く、スリリングな展開が魅力だ。試合前に「さあ行くぞ」と気合を入れる。それを囲むメンバーはほぼ年上。キャプテンになった当初は気を使いすぎて何も言えなかったが「遠慮するな」と後押しされ、最近は自分の役割がくっきり見えるようになった。
○…茅ヶ崎出身。小学5年の頃、ママさんバレーを続けていた母の「やってみる?」がなければ、この半生は違っていたかもしれない。中学時代に入った部活は初心者だらけだったが、関東大会に駒を進めた。顧問の指導の賜物だったのか。仲間と考えた戦略が得点になる、上達する喜びがあった。高校も川崎の強豪校を選び、春高やインターハイも経験した。
○…高校卒業後バレー部がある造船会社に就職。フォークリフトやクレーンなど様々な資格を取り、今は船のパーツを作っている。溶接ひとつにしてもミリ単位の正確さが求められ、隙は許されない。「精度を大事に」という上司の言葉を胸に刻む。普段の仕事からは見えないが、海上の護衛艦や貨物船の雄姿を見て改めて仕事のスケールを実感するという。進水式はわが子を連れて臨んだ。
○…数年前に寒川にマイホームを購入、のどかな暮らしに変わった。目を細めて「まさかボタンでドアを開ける電車で通勤する事になるとは」。夜の練習に参加するため、土日は家事を手伝い、時おり台所で特技のハンバーグを作る。奥さんが同じ高校のバレー部員出身で理解があるのが救いだ。仲間も全員社会人で、家での努力はおのずと感じる。沢山の見えない手がチームを支え、勝利をたぐりよせていることも。
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