産業に欠かせないモノを産業のコメと呼び、かつては鉄でしたが、最近では「半導体」を産業のコメと呼んでいます。

　電子部品に使われる半導体は、給湯器・テレビなど家電製品をはじめ車、パソコン、スマホ等身の回りのあらゆる製品に使われています。

　しかし現在、半導体不足は深刻で、様々な製品供給が滞っています。

　その原因は、米中の貿易摩擦に起因します。米国が中国に課した経済制裁を受け、中国は米国に対し半導体の輸出量を大幅に減らしたことが世界中の半導体不足の引き金となりました。更に新型コロナウイルスによるパンデミックが追い打ちをかけ、サプライチェーンの混乱と輸送コストの急騰が起き、半導体不足は深刻さを増すこととなりました。

　かつて、日本は半導体大国と呼ばれ、半導体の売上高の世界ランキング10位の中に４社も入っていましたが、現在は、１社も入っていません。経済安全保障の観点から日本国内で、安定的に半導体を確保できる体制を構築する必要があります。

　そこで、政府は強力なリーダーシップを発揮し、この度、熊本に台湾の半導体メーカーＴＳＭＣを誘致することに成功しました。ＴＳＭＣはソニーグループと共同で総投資額２兆円の半導体工場を建設することとなり、政府としても４７６０億円の補助を決定しました。

　これからも皆様の生活を守るため頑張ります。是非、ご意見をお寄せ下さい。

星野つよし事務所

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