戦後、大磯町出身で浅草の太鼓店で奉公していた祖父が伊勢原で「清水屋太鼓店」を創業。昭和50年頃に平塚へ移転した。3代目の岡田有弘さん(43)は16年前から店を手伝うようになり、5年前から一人で店を切り盛りしている。太鼓づくりの手法について岡田さんは「なるべく変化しないようにしている。初代から変わっていないと思う」と話す。
同店の太鼓は地域の祭りで使われることが多い。平塚市近辺の地域は「山車が多く、高音の太鼓が多い」という。高音を出すためにはきつく皮を張る必要がある。そのため「皮が切れない限界を見極める」時が技量の見せ所だ。「手を抜くと音に表れる」と常に緊張感を持ち、太鼓作りに向き合っている。
まず牛皮を円状にカットし、塩漬けに。その後、水と一緒に余分な脂や汚れを落とし、縫いこんだり乾かしたりして太鼓に貼り付ける。皮の張り加減を見極めながらの仕事は経験値がものをいい、熟練の技が輝く。初代からの手法を守り継いでいる。
ひらつか匠の店に選ばれ「恐れ多いがありがたい。老舗の職人に比べればまだ若年者だが、名前に恥じないようにしたい」と話した。
■清水屋太鼓店/大神1643の11/【電話】0463・55・1275
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