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平塚市12月補正予算 浸水被害対策を強化 雨水桝を増設、改修

経済

公開:2024年11月29日

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改修前(上)と改修後のグレーチング蓋
改修前(上)と改修後のグレーチング蓋

 8月に発生した台風10号で、床上浸水など大きな被害が発生した平塚市は、災害対策を強化する。早期の浸水対策として、道路上にある雨水桝を約120カ所増設するほか、100カ所ほどのグレーチング蓋を排水能力の高い落葉対策型に改修。市は、11月26日に開会した市議会12月定例会に、事業費1500万円を盛り込んだ補正予算案を提出した。

 対象となるのは、床上浸水など、特に浸水被害が大きかった「徳延・河内・纒」、「南原・御殿」、「中原・東中原」、「真土」、「平塚三丁目」、「田村」の6地区。市内では、台風10号の影響で約160軒の住宅が浸水被害を受けた。

 市下水道整備課によると、地形の状況から雨水が溜まりやすい箇所に雨水桝を増設することで、初期降雨の排水を素早く処理するとともに、浸水した場合でも水はけが良くなるなど、排水能力が向上するという。

 また街路樹がある道路については、「落葉による排水不良を軽減する特殊なグレーチング蓋へ改修することで、雨水桝の集水能力が上がる」と同課。工期は2025年2月から6月を予定している。

犯罪被害者を支援

 平塚市では2025年2月から、殺人や傷害、性犯罪等で心身に被害を受けた人やその家族、遺族に対して日常生活等のきめ細やかな支援を行う。新規事業として、12月補正予算案に事業費153万円を計上した。

 日常生活支援として、調理や洗濯等の家事費用を負担する家事サービス4000円/時間(上限72時間)や、転居に伴う運送や契約等の費用20万円(1回まで)を補助するほか、経済的支援として、遺族に50万円を給付する遺族支援金、臨床心理士によるカウンセリングなど相談支援も行う。1事件につき10回まで無料(1回あたり60分)。

 市では犯罪被害者等に特化した条例を2月1日に制定する見込み。

ZEH住宅に補助

 地球温暖化対策として、2018年からZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の導入支援を実施している平塚市。今年度の当初予算と9月補正予算に、それぞれ30件600万円を計上。今回の12月補正予算では、10件200万円を計上し、年間で70件を見込んでいる。

 補助対象となるのは、平塚市内にZEHを新築注文住宅として建設、または新築建売住宅として購入する個人。市環境政策課によると、これまでに67件の申請があり、54件が今年度中の引き渡し予定という。

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