二宮小学校1年生の早川珠未さんが、全国の小学生を対象にした「第41回ゆうちょアイデア貯金箱コンクール」(ゆうちょ銀行主催、文部科学省ほか後援)で「すてきなデザイン・アイデア賞」を受賞した。家族をモチーフに、創意を凝らした作品が高く評価された。
早川さんは夏休みの自由課題として貯金箱を作製。紙コップと紙粘土を材料に大きさが異なる4個1組の貯金箱を作り、両親と妹の4人家族の似顔絵を描いた。絵の具の使い方を工夫し、「パパの顔の周りを明るい水色で塗った」。青と白の絵の具だけでなく、黄色も混ぜたという。
作品はロシアのマトリョーシカ人形になぞらえて「かぞくでおかねをためリョーシカ」と命名。コンクール入賞の知らせを聞いた時は「嬉しかった」とはにかむ。
幼稚園の頃から空き箱などを利用して工作をしたり、折り紙で遊んだりするのが好きだという早川さん。学校では「休み時間と勉強の時間全部が楽しい」。とくに好きな教科は算数と体育、音楽。将来は「お家を造りたい」と夢見る。
学級担任の渡部進教諭は「学習に対する意欲や関心が高く、図画工作の授業ではじっくり考えて一つひとつ丁寧に仕上げる生徒。どんな作品が出来上がるか、いつも楽しみ」と話す。
ゆうちょアイデア貯金箱コンクールは、子どもたちの造形的な創造力を育み、貯金への関心を高めることを目的に開催。1975年に始まり、小学生を対象とする工作物コンクールでは国内最大規模を誇る。
今回は全国1万1227校から児童79万6917人が参加。学校単位で校内審査を行い、各学年1作品を選出して応募した。一次審査と最終審査を経て上位240点が5種類の賞に決定。東京芸大教授や美術館館長などが審査にあたった。神奈川県内では「ゆうちょ銀行賞」に1人、「すてきなデザイン・アイデア賞」に8人が選ばれた。
入賞作品240点は、12月28日と29日に都内丸の内にあるJPタワーで展示された。1月から2月にかけて愛知と千葉、京都など全国6会場を巡回する。
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