ガールズ競輪の世界で活躍し、今春プロボクサーに転向した島野麗敏(りーみん)さん(35)=大磯町=が、7月29日に東京・後楽園ホールで行われたデビュー戦を勝利で飾った。
スーパーフェザー級4回戦のリングに上がった島野さんは、同じくデビュー戦の椙本慧選手(30)相手に1ラウンド1分42秒でTKO勝ち。「よく分からないうちに終わった感じ。KOで倒したかったので、悔いが残る試合だった」と振り返るが、競輪時代の選手仲間など100人近い応援団が声援を送るなか、格の違いを見せつけた。
島野さんはガールズケイリン1期生として、2012年に平塚競輪場のオープニングレースで優勝。同年の第1回ガールズグランプリにも出場するなど、華々しいキャリアを積み重ねていった。学生時代にプロボクサーを目指していたこともあり、夢を追うために昨年競輪を引退。今年3月にプロテストに合格した異色のルーキーだ。
平塚市のジム「チームテンカウント」に所属する島野さんは「競輪を辞めてまでボクシングをやるからには、周りに情けない姿は見せられない」という一心でトレーニングに励む。9月にはプロ2戦目の試合が組まれる予定で、勝利の余韻に浸ることなく次戦に向けた調整を行う。今年から新設された女子フェザー級の日本タイトルを目標に「東洋太平洋、世界チャンピオンを狙います」と意気込んでいる。
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