大磯の摘果みかんを活用したアロマオイルの開発に取り組む大磯町商工会女性部(高橋みどり部長)が、7月2日に新潟県で行われた「関東ブロック商工会女性部交流研修会」の主張発表大会で「みかんアロマ」をテーマにスピーチして関東2位に選ばれた。
女性部活動の活性化などを目的に開かれている同大会。関東大会には1都10県の代表が登壇し、約1000人の女性部員が見守る中でそれぞれの活動についてのスピーチを行った。5月に開かれた県大会で最優秀賞に選ばれ、神奈川県代表として出場した高橋さんは「女性部活動と地域振興・まちづくり 大磯アロマオイルのものがたり」をテーマに発表した。
大会当日、出番を迎えた高橋さんは、1000人の大観衆に少し緊張したものの「こんなにたくさんの人の前で話す機会はなかなかない。発表を楽しんで、とにかく大磯のことを知ってもらおう」と気持ちを切り替えてマイクの前に立った。
発表では、女性部が中心となり、町や金融機関などの支援を受けながら2017年から開発を進めている「みかんアロマ」について、開発のきっかけから完成に至るまでの足跡を、昨夏に女性部員が炎天下の中で行ったみかんの収穫作業などのエピソードを交えながら生き生きと語った。
大会ではスピーチの内容や構成、表現力などを基準に審査され、決められた持ち時間を守れなくても減点となる。高橋さんは県大会で持ち時間を超過してしまったため、関東大会に向けて原稿を修正して臨んでいた。「立ち上げから苦労を共にしてきた、みんなの思いを伝えたい」と熱意を込めたスピーチを持ち時間の10分ちょうどで終えると、会場から盛大な拍手が巻き起こった。
結果は惜しくも2位となったが、大会後に開かれた懇親会では「思いが伝わってきた」「アロマがほしくなった」と他県の女性部員たちから声をかけられたという。「2位でも十分に満足。初めは重責に感じたが、出て良かった。発表原稿を書く時にはこれまでの活動を振り返る機会になり、たくさんの人の顔が浮かんで感謝の気持ちでいっぱいになった。この原稿は宝物にします」
今秋いよいよ発売へ
みかんアロマオイル「大磯 frais ―Tekka―」は、今夏の摘果みかんを材料に精製し、10月から11月頃を目途に販売開始予定。連携する相模女子大の学生とパンフレットも制作中だ。高橋さんは「地元の皆さんにも、ぜひ試していただければ」と期待している。
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