摘果ミカンを原材料にしたアロマオイル「大磯frais ―Tekka―」(オオイソフレ テッカ)の製品化第一弾が完成し、11月3日と4日に相模女子大学で開催された学園祭「相生祭」で初お披露目と先行販売が行われた。町内でも年明け以降の販売を予定している。
ミカンアロマは大磯町商工会女性部(高橋みどり部長)が、町内の農園で間引かれ廃棄されるミカンを活用した商品開発と地域活性化を目的に、町や金融機関などの支援を受けながら開発に取り組み、昨年秋に完成させたもの。相模女子大とも連携し、ネーミングやラベルデザインなどに学生のアイデアが取り入れられている。
「青ミカンのまち」に
女性部では今年8月に3軒のミカン農家の協力で摘果ミカンを確保し、約1・1トンを広島県呉市にある加工業者へ発送した。当初は5ミリリットル瓶で480本を予定していたが、実の大きさにバラつきがあったことなどから全てを利用することができず、完成品は165本に。想定の3分の1程度になったが高橋部長は「少なくとも165人の方には試して頂ける。今回の反省を生かして、来年は発送前に実の選別を行うなどして数量の安定化を図っていきたい」と前向きに捉える。アロマのブレンドを担当した女性部の横山直美さんも「どなたにも好まれる青ミカンのフレッシュな香りで、大磯町を知ってもらえるようになれば」と夢を描いた。
相生祭では60本を用意して全て完売。30代以上の女性を中心に人気で、ミカンアロマを目的に足を運んだ人もいたという。高橋部長は「パンフレットの製作や呼び込みなど、学生たちがとても頑張ってくれた。やっと製品化することができて嬉しいが、ここからがスタート。生産量を増やし、町の名産品として町内の店舗で販売していただいて、大磯の活性化につなげたい」と思いを込める。次の展開として、摘果ミカンを使った柔軟剤の開発も進行中。さらに実を利用したジュースや、製油を抽出した後の皮の肥料化など、摘果ミカンの完全な有効利用方法を模索している。
問い合わせは大磯町商工会【電話】0463・61・0871へ。
![]() 摘果ミカンを活用したアロマオイル
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