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大磯に「旅するチョウ」 群馬で個体識別のアサギマダラ

社会

公開:2019年11月8日

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イヌショウマの花の蜜を吸うアサギマダラ。羽にマーキングがある=熊澤誠子さん撮影
イヌショウマの花の蜜を吸うアサギマダラ。羽にマーキングがある=熊澤誠子さん撮影

 渡り鳥のように長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」が、大磯町の高麗山で10月に確認された。個体を識別する番号や場所、日付けなどを羽に記したマーキングがあり、群馬県の農園から飛来したことが分かった。

 「マーキングされたアサギマダラが神奈川県内で見つかることは珍しい。貴重な記録になる」。40年以上にわたり国内外のチョウを研究している、元小学校教諭の上村文次さん=藤沢市=はそう話す。上村さんのチョウ観察会のメンバーで、大磯町に住む熊澤誠子さんが10月10日午前9時半ごろ、写真を撮影した。友人たちと高麗山へ散歩に行き、地獄沢の付近で見つけたという。「イヌショウマの花がきれいに咲いていて、そこに止まってくれた。珍しいチョウと出会えてうれしい」と熊澤さん。

 個体には「カミゴウ mi 9・27  534」とマーキングが入っていた。「昆虫の森」でボランティアをしている群馬県中之条町の一場光次さんが、東吾妻町の上郷農園のフジバカマ畑で9月27日に放したチョウであることが判明。大磯まで直線距離にして約148Kmを13日かけて移動したことになる。「大磯町で確認されたことは不思議。これまでマーキングした個体は南西方向で見つかったのがほとんど。大磯町のある南東の方角で確認されたのは初めて」と一場さんは驚く。11月2日に1245Km離れた鹿児島県奄美大島で別の個体を確認したという報告もあったという。

 アサギマダラは、夏は群馬県や長野県など本州の高原地帯に生息。秋になると温暖な九州や沖縄へ移り、越冬する。マーキング調査で個体を再捕獲した情報を共有することで、アサギマダラの移動範囲やルートなどその生態を詳しく知ることにつながるという。
 

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