中井町の高校1年生・岩本樹蘭さん(16)が、神奈川県高等学校総合文化祭の第56回書道展で県高校文化連盟会長賞を受賞した。「文化部のインターハイ」と呼ばれる全国高等学校総合文化祭に神奈川代表として参加する。
書道展には県内の公私立高校70校から822点が出品された。県立茅ヶ崎高校書道部に所属する岩本さんは、ベスト8に入賞。「選ばれると思っていなかったので、びっくり」と喜びを語る。
作品は、中国の宋時代に書家や文学者などとして活躍した米芾(べいふつ)の漢詩の臨書。縦230cm、横70
cmの大作を行書で仕上げた。昨年11月の1カ月間で10枚を制作。一つ完成させるのにおよそ40分かかり、最後の一筆まで集中力を持続させた。「大きな筆を使いこなすのが難しかったけれど、古典を真似ることを意識した」と話す。
小学2年生のとき、地元の書道教室に通い始めた岩本さん。3年生が引退した書道部では部長を務める。県代表入りが今年1月に決まり、8月に高知市で開催される全国総文祭で展示するための作品づくりに改めて取り組んだ。祭典では全国から選抜された高校生と書道で交流を図る予定だ。同部顧問の生駒光識教諭は「流動性や線の太さ細さ、筆圧の変化に富んだ難しい古典を再現する技術が高く、本人の感性も文字に表れた」と話す。
3月6日、岩本さんは中井町の杉山祐一町長を表敬訪問し、県総文祭での受賞を報告した。杉山町長は「書道を続けてきた素晴らしい成果。全国大会をぜひ楽しんで来て」と称えた。
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