デザインでまち支える

　○…入会から12年。最古株となった今年、平塚、大磯、二宮の若手経済人が集まる「平塚青年会議所」の65代目理事長として旗振り役を務める。スローガンの「Ｎｅｘｔ　Ｏｎｅ〜他が為に、未来を拓く〜」は、喜劇王チャップリンが「最高傑作」を尋ねられたときに答えた名言。「前向きになれるかっこいい言葉だなと思い掲げました。気負わず、でもしっかりとまちのために活動していきたい」

　○…平塚市内に事務所を構える広告制作プロダクション「株式会社コムプランニング」の代表。昨年の第70回湘南ひらつか七夕まつりでは、平塚青年会議所や平塚商工会議所青年部が新たに企画したプロジェクションマッピングやメタバース空間内のイベントを技術的に支えた。「新しい技術を便利に使うツールが実はたくさんある。地域活動で生まれたつながりから、みんなが相談してくれた。それを叶えることができてうれしい」

　○…デザイナーの癖なのか、４歳の愛息子が手に取るものをついつい観察してしまう。おもちゃやキャラクター、教育テレビなど、「子どもが喜び、楽しく刺激を受けられるデザインになっているのが本当にすごい。僕にとっても勉強になる」とくぎ付け。「デザインの知識は、デザイナーなどの職業だけでなく役に立つ。いつかデザインの学校を平塚に作りたい」と話す。

　○…全国的に人口が減少傾向にあるなか、注目するのは通勤や通学などでまちに訪れる「交流人口」と地域活動などに参加し多様な関わりを持つことで生まれる「関係人口」だ。「定住人口とは違って数値化が難しいですが、肌感覚でまちが変わったと感じてもらえるようにしたい」。人とのつながりとともに、豊かなまちをデザインする。