二宮町在住のウクレレシンガーソングライターの井上小織さん（40）が、コロナ禍を経て出かけるきっかけがなくなってしまったお年寄りに外出する機会を持ってもらおうと、毎月１回、生涯学習センターラディアン（二宮１２４０の10）で「歌声広場」を開いている。

　井上さんのウクレレの生伴奏に合わせて昭和歌謡や童謡などを一緒に歌うというもの。「開催は午前なので、ゆるく楽しんでもらって、午後もそのままハッピーな気持ちで一日を過ごしてもらえたら」と話す。

解散惜しみ一念発起

　井上さんはウクレレの弾き語りのコンテストで優秀賞に輝いたり、自作曲も発表したりするなど活躍する。コロナ前には「元気の出る歌の集い二宮」の運営に携わり、ボーカルを担当していた。１００人規模の参加者がいたが、コロナ禍でやむを得ず解散。このまま終わってしまうのは寂しいと、井上さんがその意思を継いで「歌声広場」を発起した。「『元気の出る』の時とは違って一人で運営する大変さを実感しているが、皆さんに元気や癒しをお届けしたい。来てくださっている方に歌やトークで還元できたら」と話した。

　歌声広場の詳細は井上さんのＳＮＳやＨＰで更新される予定。ＹｏｕＴｕｂｅでは自作曲も聞くことができる。（問）井上さん【携帯電話】０９０・６０９５・０５００【URL】https://lit.link/saoriukulele