神輿担いで伝統残す

　○…２０２１年４月から相模国二之宮川匂神社神輿保存会の会長を務め、10月の例大祭の準備に励んできた。今年で２期目を迎えたが、会長就任時はコロナ禍真っ只中。思うように活動ができないもどかしさを感じたという。今年は５年ぶりに例大祭で全町を渡御し、神輿を担いで神事を行った。「久しぶりだったので無事に進行できるか不安だったが、当日は見てくれる人も喜んでくださってよかった」と明るく話す。

　○…幼少期には野球をしたり、学生時代には陸上部に入るなど体を動かすことが好きだったという。力のいる神輿担ぎを「楽しそう」と感じ、高校生のときに子ども神輿に参加。以来ずっと神輿を担ぎ続けてきた。子どもから大人まで神輿を担いで汗を流すことも、仲間と飲みに行き盛り上がることも好きだという。「子どもは財産。子どもとふれあうことは大切だと思った。これからも自分にできることをして、地域に貢献したい」

　○…二宮小・二宮中出身で生まれも育ちも二宮。「この辺りは畑だったが、今は大分人が増えた」と振り返る。大学卒業後には製造系の会社に入社し、人事・労務として40年以上勤め上げた。現在は退職し、今後何をしようか思案している最中だという。最近までは毎朝50分のウォーキングやジム通いを続けており、地元の野球チームにも入り運動を楽しむ。

　○…地区会長や青少年指導員も務めてきた。地域活動に人が集まらないことが課題だと感じている。若い世代に神輿に興味をもってもらう難しさも実感中。「新型コロナの影響などで活動が途絶えると、興味を持ってもらうきっかけも減ってしまう。これからは次の世代につなげられるように盛り上げていきたい」と話した。