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箱根駅伝 新年はテレビで応援 新型コロナでイベント自粛

スポーツ

公開:2020年12月26日

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箱根の往路ゴール、復路スタート地点
箱根の往路ゴール、復路スタート地点

 新春の風物詩、第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝 1月2日・3日開催)は、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、沿道での各大学による応援や地域住民による各種振る舞いが自粛されるなど例年とは違う光景になりそうだ。

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟は今秋、各大学に主要大会では必要最低限の人数での参加と、沿道での応援自粛を要請した。箱根駅伝の往路5区のゴールと復路6区のスタート地点となる芦ノ湖の会場で行われている往路表彰式は中止が発表された。毎年、箱根町長が往路優勝校に寄木製トロフィーを贈呈していたが、関係者が代理で渡す。

 同会場では例年レースの模様を伝える大型ビジョンの設置、各企業のブース出展などもあり多くの人出でにぎわいを見せていたが、今回は行われない。箱根観光協会の鈴木良祐会長は「当初は開催されるのか不安だった。いつもとは違う雰囲気になると思うが、箱根駅伝のたすきをつなぐことができて良かった。当日は、感染症拡大防止に努める」と話した。

 小田原市内の国道1号線沿いでは例年、地域の人などが集まり交流していたが、今回は自粛を決めた。住民の一人は「毎年楽しみにしている人がいるので落ち着いた時は再開したい」と話した。

 往路優勝校に贈られる寄木製トロフィーを製作する伝統工芸士の金指勝悦さん(80)は会場で、トロフィーを受け取る選手の姿を見るのが恒例となっていた。「選手は満足のいく練習ができず苦しい思いをしたと思う。新型コロナが終息し、いつもの箱根駅伝が見られることを願い、新年はテレビで応援します」と語った。

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