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35年ぶりの新品種開発 県産イチゴ「かなこまち」

社会

公開:2022年1月29日

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「かなこまち」=堀之内
「かなこまち」=堀之内

 神奈川県農業技術センター(平塚市)がこのほど、県オリジナルのイチゴ品種「かなこまち」を開発した。県独自のイチゴ品種としては1986年品種登録の「紅寿(こうじゅ)」以来。小田原市内では5農家が栽培している。

 同センターは「県独自の品種がほしい」という生産者などからの要望に応えるために新品種の開発を進めてきた。「かなこまち」は静岡県育成品種「紅ほっぺ」と群馬県育成品種「やよいひめ」を交配させたもので、昨年12月24日に県が発表した。糖度が10〜12度と高く、酸味とのバランスも良い、大粒の品種という。また面積あたりの収穫量が多く、都市部での栽培にも向いているという。同センターによると品種名は「神奈川県」と日本で世界三大美女として知られる「小野小町」が由来で、「神奈川生まれの美しくておいしいイチゴ」という思いが込められている。

 2020年に試験的に栽培、翌年6月から神奈川県いちご組合連合会の会員123人のうち、53人が栽培を開始した。小田原市では5人のイチゴ農家が栽培している。堀之内のイチゴ農家は「主に紅ほっぺなどを育てているが、ほかの品種と育てやすさは変わらない。粒が大きく中身も赤いのが特徴」という。

 またパティシエに試食してもらったところ、「長円錐形でインパクトがあり、甘みと酸味のバランスが良い。生クリームの味も引き立てるのでは」と好評だったと言い、生食だけでなく洋菓子などでの活用も期待される。同農家は「神奈川県産の良いイチゴができた。皆さんに知っていただければ」と話した。

 なお収穫量が少ないため現在、市内で定期的に取り扱う店舗は無いという。同センターは2023年の本格的な生産販売を目指している。

断面も赤みがある
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