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富士屋箱根ホテル 「芦ノ湖と共に」創業100年 2度の全壊を乗り越え

社会

公開:2023年6月17日

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開業当時(上)の箱根ホテルと現在の外観(同ホテル提供)
開業当時(上)の箱根ホテルと現在の外観(同ホテル提供)

 芦ノ湖畔の富士屋ホテルレイクビューアネックス箱根ホテル(箱根町箱根65)が6月15日、創業100周年を迎えた。「芦ノ湖と共にあった100年」と同ホテルの久保寺伸彦課長は話し、歴史を振り返った。

 箱根町宮ノ下の富士屋ホテルを経営していた三代目社長山口正造氏が1923年、芦ノ湖畔の旅館「はふや」を買収して「箱根ホテル」を開業した。明治から大正にかけて交通インフラの整備が進んだことで、芦ノ湖に映る逆さ富士や、釣りなどのレジャーを求める人が増えることを見込み、大規模な新築・改築を行った。ところが開業からわずか2カ月半後に関東大震災が発生し、建物は全壊。存続が危ぶまれるも「前途ハ決シテ悲観スヘキニアラズ」(当時の営業報告書)と復興を目指したという。再建を果たし宿泊客数が回復するも30年、豆相地震が発生し、再び全壊。「自分の生んだ子供はどうしても育てて立派なものに仕上げなければならぬ」(山口正造回想録)とここでも危機を乗り越えた。

思いを受け継ぐ

 地震による2度の全壊や大涌谷の噴火など、決して美しいだけではない自然と共にあった100年を振り返り、久保寺課長は「歴史を感じる。受け継がれる思いと、芦ノ湖を眺める今も昔も変わらない景色を次につないでいきたい」と話した。

 同ホテルは、周年を記念した宿泊プランやディナーコース、スイーツなどを提供。また7月中旬まで、第99回 東京箱根間往復大学駅伝競走の往路優勝校に贈られた寄木製トロフィーをロビーに展示。無料で観覧できる。

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