足柄 人物風土記
公開日:2026.09.05
7月から足柄仏教会の会長を務める 大場 智充さん 開成町延沢在住 59歳
「学び合い」を深める
○…少子高齢化で墓を守る人が減り、葬儀や法事の簡素化など、寺と接する機会も薄れつつある。足柄上郡5町の39カ寺でつくる「足柄仏教会」でも、花まつりや歳末の托鉢を続けているが、近年、従来通りに行事を続ける難しさを感じることもある。「暮らしの中で、どうすれば仏教に触れる機会を残していけるか」。時代に合ったあり方を模索しながらの活動が続く。
○…開成町延沢の西福寺で3人兄弟の長男として育った。幼い頃から父について檀家宅を回り、「いずれ継ぐことも自然と意識した」と振り返る。駒澤大学卒業後、曹洞宗の大本山・永平寺で修行。その後、町に戻り副住職として寺を支えながら、開成町役場に16年間勤務。福祉や教育など、さまざまな部署を経験しながら、地域の実情やニーズを把握。課題解決に取り組んだ。
○…2007年に住職となった際、父から繰り返し言い聞かされたのは「威張らない、偉ぶらないこと」。自身の軸として心掛けてきた。目下、人権擁護委員や社会福祉協議会理事を務めるほか、開成町スポーツ協会ではバレーボール部長も担う。競技歴は40年以上。毎週土曜、文命中学校の体育館に足を運び、若い世代に交じってプレーする。「みんなで一緒に汗を流すのが楽しい」と相好を崩す。
○…各寺ごとの事情や、教えの異なる宗派が所属する仏教会では、会として一律に取り組みを進めるのも、けっして簡単なことではない。だからこそ、宗派を越えた交流には意義があると感じている。「違う宗派の話を聞くことで、自分たちにはない考え方や発想にも触れることができる」。互いの実践に学び、人と人とのつながりを深めながら次代へと歩みを進めていく。
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