秦野 政治
公開日:2026.01.01
市長選
ポテンシャルはある
デスク・レポート
▼秦野のまちは、今後どうなっていくのだろうか。その未来を憂う声も少なくない。全国展開する商業施設「ららぽーと」が2015年に海老名、16年には平塚にオープンした。23年にはショッピングモール「ジ・アウトレット湘南平塚」も誕生するなど、近隣市に大型商業施設が相次いで進出したこの10年。秦野市内を見渡すと、秦野駅周辺では17年に大秦町のイトーヨーカドーが閉店し、18年には市内唯一のボウリング場が入っていた西武ビルが幕を閉じた。個人店の新規出店はあるものの、ランドマーク的な商業施設は減少したと言える。
▼この10年ほどで秦野市へ移住してきた子育て世代たちは、「家族で買い物に出かけるなら海老名や平塚に行く」と語る。しかし、日々の生活についてはこう続ける。「でも秦野は公園が広くて、水道水もおいしい。子育てには最高の環境だと思う」と。”おいしい水日本一”の実力はだてじゃない。また、ヤビツ峠へ向かう県道70号沿いの店主は、ここ数年で登山者やランナーが増えたという印象の変化を口にし「外から来る人には、山があることが魅力のようね」と目を細める。歴史散策で人気の鎌倉の観光協会関係者も、鎌倉と異なる顔を持つ秦野を「丹沢をフィールドにした自然アクティビティでは県内有数」と評する。
▼商業開発による発展はないものの、生まれ持った自然が需要を喚起する秦野。市全体の人口は少子高齢化の国内動向と歩を合わせて減少する一方、転入者が転出者を上回る「人口社会増」が21年より続く。24年の入込観光客数は過去最多の455万人。登山、トレイルラン、クライミング、農業体験…。10年前と比較すると、丹沢表尾根の来訪者が約1・7倍、弘法山公園は約1・5倍と登山者やハイカーの伸びが顕著。秦野にしかない魅力、そしてポテンシャルは確実にある。また、2万人以上が通う東海大の最寄駅周辺は、20歳前後の若者が往来し、市内南矢名を中心に生活する学生街。若い力と発想を生かしたさらなる地域連携によって、まちを活性化できる稀有な土壌も整っている。
▼1月25日の秦野市長選投開票まで、1カ月を切った。4年前の投票率は過去最低の36・24%にとどまり、市民の関心の低さが浮き彫りとなった。ポテンシャルはありつつも、生かしきれているとは言い切れない秦野。このまちをどう磨き上げ、どこへ導くのか。それは市長の舵取りにかかっている。市民一人一人が当事者意識を持ち、立候補者の主張やビジョンに注目してほしい。
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