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中原区 人物風土記

公開日:2026.05.22

武蔵新城を拠点に「講談師」として活動のは幅を広げる 玉田 玉山(ぎょくざん)さん(本名:丸山俊吾) 上新城在住 36歳

  • 玉田 玉山(ぎょくざん)さん(本名:丸山俊吾) (写真1)

新城の街が育む創作意欲

 ○…「買い物に便利で、生活の熱気に満ちた武蔵新城の街がこの上なく気に入っている」。出身は兵庫県。かつては演劇の道を志していたが、先の見えない日々に葛藤していた。30歳を前に、台本に縛られずアドリブを交えて観客を沸かせる師匠の芸に運命的な出合いを果たし、講談の世界へ入門。転機が訪れたのは34歳。大好きな番組「水曜どうでしょう」のディレクター陣との縁で、動画制作の本拠地がある武蔵新城に誘われ上京を決意した。

 ○…新城を拠点にしてから活動が軌道に乗り、現在は地元を中心に全国各地で公演する日々を送る。真骨頂は、街の歴史や依頼者のテーマに合わせた「新作講談」。かつては事件の翌日に赤穂浪士の物語が語られたように、本来は「今、目の前で起きていること」を伝える芸能だった。「コンビニでアイスコーヒーのLサイズを頼んだら大きすぎた」というような日常の些細なことすら、合戦のようにドラマチックに語り、伝統芸能の敷居を下げて笑いを届ける。

 ○…関西に暮らしていたころは川崎に対して治安の悪いイメージを持っていたが、新城に住んで一変した。地域の人々に可愛がられ、その温かさを実感する日々だ。「毎日が楽しく、自炊する機会が増えて驚くほど料理の腕が上がった」と笑う。干渉されすぎない適度な距離感と、同じ空間をゆるく共有できる新城の街の居心地の良さが、創作意欲を支えている。

 ○…「上京を目指す若手芸人に勧めたい。ここが講談の街になったら面白い」と未来を見据える。講談を地域に根差すため、定期的な公演の開催に汗を流す。「周囲の人の懐の深さに救われている」。街の魅力を物語へ昇華させる高座は、今日も人々の暮らしをドラマチックに彩っている。

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