青葉区版 掲載号:2016年5月26日号

青葉区在住飯野航さん

砂漠250Km走破し優勝 スポーツ

世界屈指の過酷レース

ステージを終えてゴールする飯野さん=本人提供
ステージを終えてゴールする飯野さん=本人提供
 砂漠地帯を7日間で250Km走破する世界屈指のアドベンチャーレース「サハラレース」が5月1日から7日までナミビアで行われ、青葉区たちばな台在住の飯野航さん(36)=Team RaidLight JAPAN所属=が日本人として初めて優勝を果たした。

 サハラレースは「4Deserts」と呼ばれるアドベンチャーレースシリーズの1つで、ほかにはアタカマ砂漠(チリ)、ゴビ砂漠(中国)、南極の地で開催されている。

 同レースはその名の通りサハラ砂漠で行われていたが、開催地の政情不安で今回はナミビアのナミブ砂漠が舞台に。2日間を通して77Kmを走るオーバーナイトステージを含めて砂漠やダートを7日間で6ステージ、250Kmを走りきる内容で、世界各国から約200人が参加した。

 飯野さんは外資系自動車メーカーに勤務する傍ら、国内のウルトラマラソンや各国で行われているトレイルレースなどに年7、8回参戦。同レースには初めての出場となったが、2012年には別に開催されているサハラマラソンで250Kmを走った経験があり、日本人過去最高の9位でゴールしている。今回、飯野さんは「全ステージで1位を取り、優勝する」と目標を掲げ、その通りに全ステージを1位で駆け抜け、22時間28分29秒でゴール。海外のレースでは初めての優勝を飾った。

日中は45度

 ナミブ砂漠は荒涼としていて映画で見た火星のようだと語る飯野さん。アップダウンもあるなか、10Kmから15Kmほどの間隔で設置され、給水できるチェックポイントを目標にペースを組み立てていたという。選手は食料や寝袋、防寒具などを背負って走るのがルールだが、飯野さんはスピードを優先して荷物を5・6kgと必要最小限に。寝袋の下に敷くマットも持参せず、睡眠時は腰が痛くなったと振り返る。また、日中は45度にもなる気温が夜間には10度近くまで下がるなど寒暖の差も激しく、寒さで2時間おきに起きてしまうなどの苦労もあったという。

 他にもコースの確認に悩まされたと飯野さん。目印となるのは砂漠の中で100mおきに置かれた小さなフラッグのみで、迷ってタイムロスをすることもしばしば。苦しい中で道に迷う不安や他選手に追い抜かれる怖さと闘いながらのレースだったと振り返る。一方、各ステージ終了後はベースキャンプで各国の選手と交流を楽しんだという。

 レースを終え、飯野さんは「優勝できてほっとしているが、まだ満足はしていない。世界で戦うにはもっと速い選手もいる」と気を引き締め、早くも次回のレースを見据えている。

世界屈指の過酷なコース=本人提供
世界屈指の過酷なコース=本人提供

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