戸塚区を拠点とする女子サッカーの横浜FCシーガルズは12月、プレナスなでしこリーグ2部とプレナスチャレンジリーグの入れ替え戦を1勝1分けで制し、今春開幕する同2部への昇格を決めた。昨年も貫いた、チームの持ち味である攻撃的サッカーで「なでしこ」の舞台に挑む。
昨年、プレナスチャレンジリーグEASTで優勝した横浜FCシーガルズ。同リーグの上位2チームとプレナスチャレンジリーグWEST上位2チームの計4チームによるプレーオフの結果により、なでしこリーグ2部で9位の福岡J・アンクラスとの入れ替え戦に臨むことになった。
12月6日にホームで行われた初戦は1対1の引き分けだったが、13日のアウェイで1対0と勝利し、念願の昇格が決定した。
選手に「ありがとう」
引き分けに終わった入れ替え戦の初戦は、後半に追いつく展開。「チャンスも多くダメージはなかった」と中村宏紀監督(41)は振り返る。勝利がほしい2戦目は「点を取るため、前へ前へ」(同)と序盤から攻め込んだ。結果、相手オウンゴールによる1得点ではあったが、シーズンに続き、自分たちのスタイルである攻撃的な姿勢を最後まで貫いた。
昨年最大の目標であった「なでしこ2部」への昇格を決め、中村監督は「選手には厳しいことも要求したが、よくついてきてくれた。試合に出た選手、出ていない選手も最後まで一つになって戦った。選手には『ありがとう』と言いたい」と選手を労った。
自分たちのスタイルは今年も変えるつもりはなく、目標に上位進出を挙げた。
中村監督は「多くの方々の期待を背負って戦い抜いたのは良い経験」と戸塚区民らの応援に感謝した。
愛されるシーガルズに
自ら行動することでチームを引っ張ったのは、なでしこリーグのプレー経験も豊富な元日本代表、山本絵美キャプテン(33)。「(昇格の)目標を達成してほっとした」と安堵の表情を浮かべたのも束の間、「(なでしこ2部は)これまでとレベルが違う。スピードはもちろん、判断の速さ、(攻守等の)切り替えの速さなど、もっとレベルアップしていかなければ」と気を引き締めた。「戸塚の方々にパワーをもらい、ここまで来られた。皆さんに愛されるシーガルズであれたら」と話した山本キャプテン。これからも自身の経験をチームに伝えていく。
開幕に向け、チームとしては1月12日に始動する予定。攻撃的なサッカーで「なでしこ1部」を目指す戦いが始まる。
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