さまざまな事情で学校の勉強が難しい中学生の学習を支援する取り組みが10月から睦町の横浜青年館で始まった。市が将来の進路選択を支援する目的で行う事業で、南区に多い外国籍の生徒にも対応していく。
市は昨年11月、学習の機会が不足し、進路選択に不安を感じる小・中学生の生活・学習を支援しようと、南区など4区でモデル事業を開始。地域の団体と連携した支援事業が始まっており、神奈川区では神奈川大学の学生が小・中学校などで勉強を教えている。
南区では市民活動の支援を行うNPO法人「市民セクターよこはま」が市から事業の委託を受けた。今年2月から週3日、横浜青年館で小学生を対象に「みんなの広場 ぴーす」を開設。スタッフが学校の勉強についていくことが難しい児童に宿題を指導したり、遊びの場を提供するなどしてきた。10月からは水曜日の午後5時30分から1時間を中学生の時間に設定した。
外国籍生徒にも対応
南区には外国籍の児童・生徒も多く、日本語の理解が十分でないケースもある。「ぴーす」は、昨年10月に開設された外国人を支援する区の施設「みなみ市民活動・多文化共生ラウンジ」と連携し、情報交換を行っている。区内にはボランティアによる日本語教室も多いが、ぴーすでは語学に加え、学習面の支援も行う。
スタッフの秋山隼也さんは「ここに来るのが楽しみという子どもがいる」と語る一方、「このような場所があることが知られていない」と区内の小中学校への訪問を増やし、事業への理解を求める方針。さらに、地域の団体とも連携を深め、子どもを見守るネットワークの構築も目指す。
利用は登録が必要。保護者とスタッフが面談を行い、内容を検討する。詳細は市民セクターよこはま【電話】045・222・6501へ。
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