千代田の文具店、文盛堂（尾作晃社長）では、３月から自転車による文具の配達を開始した。黄色の帽子と上着に身を包んだスタッフが、商品の注文を受け届けて回る＝写真。
尾作社長は「昨年の震災が、人とのつながりや環境との係わり等、じっくり見直す契機となりました。自転車はＣＯ２を出さず、小回りも利いて外出が不便な在宅高齢者の方にも気軽に利用していただきやすい」と話す。すでに一日平均２、３件の配達をこなしている。チーフの上薗（うえぞの）さんは「パソコン用紙等は重くて持ち帰りに大変な思いをされることもありますが、お届けした時に助かった、ありがとうと言ってもらえるのがうれしい」と手応えを感じている。当面は３Km以内、千円以上の買い物・お届けに限るが、今後も試行錯誤を重ね、改善をはかるという。
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