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公開日:2026.11.05
ピアニスト古門さん 「親のためにも弾く」 玉川学園で未就学児公演
玉川学園駅周辺で開催されている「0歳からの音楽会」が人気を博している。昨年開始し、回を重ねるごとに観客は増加。主催するアンサンブルポルタ代表・古門詩帆さんは「子どものために始めたが、最近は親のためとも感じる」と心境が変化したことを語る。
アンサンブルポルタはピアニストで市内に住む古門さん、フルートの後藤恵莉子さん、ビオラの山本珠里杏さんによる楽団。いずれも桐朋学園大学音楽学部の卒業生だという。楽団は2022年に小学校や商業施設での公演を行うために結成され、2025年から未就学児でも入場できる「0歳からの音楽会」を開始。当初は40人程度の来場者だったが、口コミやSNSなどで広がり、今年7月の公演では約60人まで増えた。古門さんは「小さい頃から生の音に触れることで豊かな音楽的感覚が身に付くのではないか」との考えで活動をしているという。
あえての選曲
同楽団の特徴は「あえて本格クラシック」を演奏すること。「未就学児が入れるコンサート」というコンセプトは、昨今では珍しくないが、子どもが興味を寄せるアニメのテーマソングなどの有名曲だけではなく、「本格クラシックも演奏する」という点において独自性を出す。
その理由は「保護者にも聴いてもらいたい」という思いがあるから。当初は子ども向けと考え演奏していたが、ある時、その演奏に涙する保護者の姿を見て「親を癒すような曲をやりたい」との気持ちが芽生えたという。「これまでのピアニストとしての演奏活動は、『コンクールで上手に弾く』など自分が作った課題をクリアすることを重視していた。しかし、初めて『楽しんでもらおう』という気持ちになったんです」
心境の変化の裏には、自身も親になったことがある。1歳の娘を育てる親として、より保護者の気持ちが分かるようになった。
終演後には、観客と「ママ友」のように話し、コンサートを通じて地域の子育てコミュニティーが形成されつつある。「今後、このコミュニティーを広げ、大きく言えば地域活性化にもつながるような活動にしていきたい」と話した。
次回の公演は11月23日(月・祝)。会場は玉川学園コミュニティーセンター。詳細は同楽団Instagramから。
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