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さがみはら中央区・緑区 経済

公開日:2026.10.26

ジビエ提供を目指し開店 緑区青野原 山の主Deer

  • チラシを手にオープンした店をPRする佐藤さん(左)とスタッフ

    チラシを手にオープンした店をPRする佐藤さん(左)とスタッフ

 狩猟で捕獲したシカやイノシシの肉(ジビエ)の提供を目指すカフェ「山の主(ぬし)Deer(ディアー)」が10月上旬に緑区青野原にオープンした。

 同店を営むのは、津久井商工会での勤務経験を持つ佐藤綾乃さん。メニューはなるべく手作りにこだわり、津久井の食材を使った日替わりランチ(1500円・スープ・ドリンク付き)などを提供。仕出し弁当の注文も受け付けている。ドリンクには地域で収穫した梅、ゆずなどを用いたジュースなど、地産地消の味わいを季節に合わせて提供する。

 現在、同店ではジビエの提供準備を進めている。背景には佐藤さんが愛犬のアレルギーをきっかけに鹿肉などの有用性を知った経験がある。その後、地域の猟師と対話する機会があり、コミュニケーションを重ねる中で3年ほど前からオープンの構想を練り始めた。そして、農作物の被害や捕獲後の苦悩を知り、捕獲個体を有効活用する仕組みのイメージを膨らませていった。敷地内にコンテナハウス型の解体処理施設を設置する計画を進める。地域に前例のない施設であるため、行政と協議を繰り返しながら進行。来春の稼働を目指す。

きっかけの店に

 佐藤さんには「害獣」として処分される動物を「価値ある食資源」へと転換させたい思いがある。ジビエに馴染みのない人に向けて、家庭でも親しみやすい料理を提供することで新たな食への定着を図る。「まずは皆さんに食べてもらい、ジビエが美味しいということを知ってほしい。そして鳥獣被害や、なぜクマが人里に出るようになったのかなど、考える人が増えれば」と話す。

 施設稼働後は、精肉販売や近隣キャンプ客向けの加工肉販売も展開する予定。捕獲個体を猟師から適正価格で買い取る仕組みの構築にも意欲を見せる。施設を子どもの「命の授業」の場として開放する構想も掲げる。佐藤さんは「ジビエを知るきっかけの店にしたい」と話す。

 営業は金〜土曜の午前11時から午後3時。住所は緑区青野原2182の3。問い合わせは【携帯電話】080・4119・1146。

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