創立40周年を迎えた軟式少年野球チーム「早園パワーズ」の部長を務める 馬場 優さん 小園南在住 71歳
人生の大半 子どもと共に
○…早園パワーズは市内外の小学生15人が所属するチームで、早園小・東ソー・生蘭学園グラウンドで練習を行っている。かつて県内で名の通った古豪で、今でもほぼ毎年何かしらの優勝旗を持ち帰っているという。一昨年は県の一番大きな大会で、久々にベスト8という結果を出した。チーム理念「礼儀・信頼・協調性・責任感」のもと人間性を育て、中・高に繋げる野球の基礎に主軸を置いた練習に力を入れる。
○…前身チーム「小園パワーズ」創設直後、31歳の時にコーチとして入り、監督を経て初代部長に。10年の経験を基にチームや保護者会の会則を策定したり、少年野球振興のため市少年野球連盟にかけあい試合の機会を増やしたりと、精力的に活動してきた。創設当初から部を見守る古株は、市内少年野球関係者の中でも古参の1人。「人生の半分以上がパワーズだよ」と大きく笑う。
○…大分県日立市出身。東京の会社就職で神奈川に越し、子どもが生まれたのを機に綾瀬へ。中・高・社会人と野球部に所属した。「叶わなかった甲子園の夢は、地域に託した」という言葉に応えるように、5人のパワーズ出身選手が甲子園に出場。「1人はプロとして凄く活躍したんだよ」と、嬉しそうに語る。「地域のチームに関わったのは、息子と野球がしたかったっていうのもあった。入ってくれた時は嬉しかった」と、親父の顔を覗かせる。
○…いかに新入部員を増やすかが、大きな課題。市内どのチームも共通の悩みで、かつて14あったチーム数はすでに9チームまで減っている。パワーズも今年6人が卒業するため、部員増強は急務だという。そのため最近では、「休日に子どもと出かける時間が欲しい」という保護者の要望に応え第2・4土曜休みや夏休みを導入するなど、入りやすい環境整備にも努める。「ここまできたら半世紀を迎えたい」。チームに対する愛情と思いは強い。