市内を巡るバスツアーを企画した「あやせプロモーションクラブ」のリーダーを務める 黒川 利幸さん 寺尾釜田勤務 41歳
地域振興 影から支える
○…11月26日開催の収穫体験や地の野菜・酒、国指定史跡など市内の魅力を凝縮したバスツアー「グルっとあやせバスの旅!採って食べて旬野菜のうまさ実感」を企画した「あやせプロモーションクラブ」(あやプロ)。初の旅行会社との提携イベントで、申し込みは好調。「驚いたのが、その内訳。6割が市内の方なんです。郷土にこれだけ関心があるというのが嬉しい」と笑顔を見せる。
○…あやプロは観光事業を担う人材の育成と、観光による地域活性化を図る市民組織。サイクルツアー「びゅ〜っとあやせ」を主軸に年3回ほど市と協働で催しを実施し、これまでに工場見学ツアーや基地見学ツアーなども企画している。綾瀬青年会議所(JC)時代から活動に携わり、4月にリーダーを引き継いだ。「地元の魅力を発信し、ゆくゆくは参加者が綾瀬に住みたいと思える企画を充実させたい」と意気込みを語る。
○…大和で生まれ育つ。現在専務を務める仕出し弁当や給食配送の会社「協和」は、祖父が大和で創業し35年前に綾瀬に移転してきた。「子どもの頃から『大きくなったら協和さんだね』と言われ続け、自分はずっとそのつもりでした」と話す。「まずは外を見てこい」という祖父の言いつけで他の企業に就職。社会を経験し、25歳頃に稼業へ戻った。仕事の繋がりで入ったJCで様々なことを学び、「会社がお世話になっている綾瀬の街に恩返しをしたい」という思いを強めていった。
○…バスツアーは概ね準備を終え、今は来年の「びゅ〜っとあやせ」に向け動き出している。「各イベントとも回数を重ね、良い点や課題が見えてきた。それをどうするか考える時期では」。このために必要なのが、人員増強。今はJCや商工会青年部の卒業生中心だが、外の新しい力と発想も必要だと感じている。「理想は自分たちで完結できる体制の構築。地域を盛り上げる会として発展していきたい」と展望を語った。