学童保育まつりを開催した綾瀬市学童保育連絡協議会(市連協)の会長を務める 井川 拓自さん 深谷在住 38歳
児童の健やかな成長願い
○…市連協は、市内12の民設放課後児童クラブのより良い運営を目指し活動する団体。子どもたちの豊かな放課後生活の充実を図るため、定期的な運営委員会の開催や市担当課との懇談、全国や県の学童保育連絡協議会への出向など、役割は多岐に渡る。「国の補助制度など、最近は子育てに関する環境が良くなっています。待っているだけでなく、自分たちから動いていかないと」と力強く話す。
○…元は横須賀で学童保育を利用する側だった。綾瀬に引っ越し、小学1年生になった次男を預けたクラブが、奇しくも副会長を選出する年。横須賀時代の保護者会やイベントへの出席経験から引き受け、会長には昨年度就任した。学童保育まつりの立ち上げにも役員として携わっている。「まだまだ手さぐり状態。これからもずっと続いていくイベントに昇華したいです」と今後の展望を語る。
○…3児の父。横須賀で艦に乗ろうと海上自衛隊に入隊。海自に航空部隊があること知り、「飛行機に乗りたい」と同部隊を希望した。厚木基地配属からしばらくは生まれ育った横須賀から通っていたが、「すぐに駆けつけられる場所に」と2005年に綾瀬へ。整備員からP―3C哨戒機の搭乗員を経て、今はP―1哨戒機に搭乗している。「趣味は特にないですが、基地の阿波踊り団体『ちどり連』でかれこれ10数年、笛をやっています。これって趣味ですかね」と笑う。
○…子育て環境同様、学童保育を取り巻く環境も大きく変わっている。児童福祉法改正で市町村ごとに条例が定められ、クラブ面積や「放課後児童支援員」という指導員のための資格など新たな基準ができた。2020年3月までの猶予期間中に解決すべき課題は多い。「移りゆく状況の中で、市連協の役割も多様化しています。クラブ間の連携や情報共有など、課題解決のための体制を整えていきたい」。未来を担う子どもたちの健やかな成長を願う。