市商工会青年部花火大会の運営委員長を務める 武田 匡央さん 寺尾西在住 36歳
継続のため「安全第一」に
○…夏を締めくくる綾瀬の風物詩である花火大会の運営委員長を、昨年度から務めている。今年の開催は8月26日。青年部一大イベントの準備は順調に進んでいる。昨年は訳も分からないまま終わってしまったというが、2年目となる今回は打ち上げスケジュールや協賛金集め、行政・警察との調整などに奔走。「これだけ大きな仕事の仕切り、通常業務ではそうそうない。とてもいい経験になっています」と話す。
○…青年部に入ったのは30歳の時。家業の「武田商事」の社長である父の勧めと、諸先輩の誘いがきっかけだった。「本当はズボラな性格で」というが、任された仕事はきっちりこなす。その姿勢は青年部でも変わらず、「入ったからには最低限の役割は果たそう」と、会の活動には極力出席してきた。これが評価され、数年で情報委員会の副委員長に。今では桜まつりと肩を並べる2大事業の一つを任されるまでになっている。
○…綾瀬で生まれ育つ。32歳で結婚し、現在は3歳の娘の親。取材にも娘をあやしながら応じるなど、子煩悩な父の顔を見せる。会社の上司から教わったというエビの飼育が趣味で、社内の水槽を見ながら「自宅には魚もいます。エビは魚の食べ残しを綺麗にするので、住環境さえ整えれば手がかからないんです」と教えてくれる。有価物や廃棄物の回収を行う仕事柄、掃除屋としての役割を担うエビに親近感もあるようだ。
○…「今回、打ち上げ場所に隣接する県道の通行止めを警察に打診した」と真剣な面持ちで語る。迂回路がないため今年は実現しなかったが、とにかく安全第一で臨みたいという強い思いがある。「子どもたちが楽しみにしているイベント。1人の子を持つ親として、悲しい事故は絶対に起こしたくない。綾瀬は昔と変わっているし、50回、60回と続けていくためには変えるべきところはしっかり考えていく必要があると思う」と、将来を見据え語る。