「戦後70周年 戦争とくらし展」が厚木市中町のアミューあつぎアートギャラリーで8月18日(火)まで開かれている。主催はNPO法人昭和歴史館(遊佐省三館長・74)。貴重な品を収集し、公開し続けるその想いを取材した。
市内上荻野の美術・骨董品店、相州美術内に常設されている昭和歴史館。そこを訪ねると、並んでいるのは戦時中に実際に使用された軍服や、生活用品などの貴重な物ばかり。その数は2千点以上にものぼる。
きっかけは、遊佐館長が美術・骨董品の卸業に携わることになった30余年前。市場には、普通の美術品などの他、戦時中に使われた品々が多く売り買いされていた。「人の魂が入ったものを売買することに心が痛んでね」。その想いから自ら買い取り、収集を始めた。
「多くの人に、品物を通して戦争の悲惨さを考えてほしい」。そうした考えで、売り場の一部を展示スペースに改装。現在の昭和歴史館を設けるまでに至った。同館の存在を知った遺族からの寄贈も増え、手紙や写真など貴重な資料が、全国各地から寄せられるまでになった。
今回、アミューでの展示会にはうち、200点余りが並ぶ。遊佐館長は「今年は戦後70周年。その追悼の意味を込めて、より多くの人に見てもらいたい」とその想いを語った。
展示会についての問合せは同館【電話】046・291・2100へ。期間中は午前10時から午後6時まで(最終日は3時)展示が行われている。直接、同館(上荻野1905)を訪問する場合は、要事前連絡。
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